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古より「天使」あるいは「死神」の名を以って囁かれてきた人間の魂を狩る少女。
それは決して人間の逞しくもさもしい妄想の中から生まれたものではなかった。
全身麻酔の下での癌の摘出手術中、主人公邦宏は夢の中でその少女と出会う。
そして、邦宏はその少女に与えられた「力」を用いて、街の少女たちと身体を重ねることに。
しかし、身体の快感を貪れば貪るほど、心の渇きはより強くなっていく……。
自らが欲した快楽の為の「力」が実は哀しい力であり、
「力」を得る事の哀しみに気がついた邦宏。
いつかその心の渇きを癒す事が出来るのか。また彼に待つ運命は……。
世の中の全てが退屈で、どんな希望も生きがいも見出せない主人公に
突然、非現実的な「死」の気配が訪れる。
が、それすらも彼にとってはどうでもいい事でしかなかった。
こんな形で無為な人生に幕を引く事ができるなら、それもまた一興ではないかと。
そんな彼が、手術台の上でまさに死を迎えようとした瞬間。
「アタシと取り引きしない? アナタに力をあげるわ」
脳の中に直接飛び込んできたのは、天使の微笑みで悪魔のような言葉 を囁く、
羽の生えた少女の姿だった……。 |
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