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地理
いまからおよそ五千年前の月面。月面は、緑なす生存可能エリア「ウブスナ(産土)」と、
酸素が薄く荒涼たる砂地の「スナガレ(土枯)」に大別される。スナガレのなかでも、
まったく酸素がなく、立ち入ることすらできない地域を「ヨミド」(夜見土)と呼ぶ。
ウブスナ内のけものびとたちの住居がある土地は「トコイワ(床磐)」と呼ばれる。
月面はおおかたヨミドであり、ウブスナはそのなかの1%にも満たない。
けものびとたちの祖先はどこから来たのか、誰も知らず。月面で発生したのではなく、
どこからか来てウブスナに入植したものらしい、と言われている。


重力は太古の昔から、けものびとの上層部が大規模な呪術装置により発生させて
1Gに保っている。いつ、誰が始めたのかはわからない。現在は草食派の朝廷の事業である。
けものびとたちは、月のことを「クニツボシ(国津星)」
地球のことを「アマツボシ(天津星)」と呼んでいる。
“大陸”にあたるウブスナが二つあり、それぞれ「ミズホ」(瑞穂/主に草食派が住んでいる。)、
「カムニエ」(神贄/主に肉食派が住んでいる。)と呼ばれている。この二つの“大陸”の近くに散在
するウブスナ群は「クシナビ」(奇南備/草食派と肉食派が混然と共存している。)と呼ばれている。
ナユタら草食派首脳陣(朝廷)は、ミズホの中心あたりにある「オオミヤシロ」(大神御社)と呼ばれる
「ミヤシロ」(御社/巨大神殿)に住んでいる。あるものを造るための神殿(研究所)もこのなかにあり、
「ヒモロギ」(神籬/この場合は魔法の研究室一般のこと)と呼ばれている。

政治
政体は制限君主制。法と議会はあるが、最終的な権限は「オオキミ」(女王)にある。
議会は主に草食派で占められる一院制で、分極的多党制。“党”というのはけものびと
の各種族の代表のこと。この代表のことを「オビト」(大人/首長のこと)と呼ぶ。
また、貴族・官僚のことをひっくるめて「ミヤビト」(宮人)、
一般の市民のことは「サトビト」(里人)と呼ぶ。
基本的には議会が発案→四天王がとりまとめ→女王が承認という流れで、緊急時には
四天王が発案したり、女王の強制執行というのもある。現在、コトホリ、ヌル、ギンガ、
ナギの四天王が武官であり、残りは皆文官である。
四天王は執政であり、「オオオミ」(大臣)とも呼ばれる。

軍事
兵役は志願制。戦闘では主に眷属(各けものびとと同種の動物)を使役する。
戦闘に使えるミタマ(魔法を使うためのアクセサリー)を持つ一部の者が戦士階級であり、
それ以外の者(とくに草食系)は自分の肉体で戦闘できるという観念そのものに疎い。
戦闘可能のミタマを持つけものびとのことは「サムラギ」(武男/男性形)
「サムロミ」(武女/女性形)と呼ばれ、平民よりワンランク上の存在である。
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