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●世界情勢(舞台設定)

◎人類圏概略 〜宇宙暦0124年(西暦2500年ほど)
人類圏の大半は、統括宇宙機構と呼ばれる汎銀河組織に加盟しており、人類・非人類の約3万星系がこれに含まれている。各星系は、有史以前の先行銀河文明Great Onesと呼ばれる未知の種族の遺産であるStar Gate Systemによって結ばれ、この高次元ルートを用いることで、超光速航行が可能となった。それ以降も、銀河各地に点在したGreat Onesの遺産の発掘は続き、そこから得られた質量慣性制御・自律人工知能などの基礎理論を足がかりに、人類は一大銀河文明圏を形成したのである。しかし、いまだにGreat Onesによる先行銀河文明の全貌を解明した者はなく、また時間と空間を自由に操作していた彼らがなぜ姿を消し、そしてどこへ行ってしまったのかを知る術もなかった。

◎統合宇宙機構 UNBRELLA SPACE ORGANIZATION

統合宇宙機構は、銀河文明の平和と経済・社会の発展のために協力することを誓った星系国家が
集まってできた、一種の連邦制統治機関である。

成立の経緯:

機構をつくろうという考えは、第2次恒星間戦争の惨禍の中で生まれた。この戦争で、数十億人の人々が犠牲となり、さらに数百億人の人々が避難を余儀なくされた。都市は破壊され、惑星は荒廃し、幾つもの星系が放棄されることとなった。戦争を終わらせるべく協力していた惑星国家の指導者たちは、平和をもたらし、将来の戦争を防止するような仕組みを作る必要を強く感じていた。指導者たちは、すべての国々が汎銀河的な組織を通じて協力しなければ、これが実現しないことを悟ることとなった。そして、この組織となるべきものが統合宇宙機構だった。
 機構は、突然にできあがったものではない。実際に機構ができるまでには、さまざまな軋轢が生じ、何年もの準備が無に帰すように思われた時期もあった。しかし、ヴェルボースト侵攻危機と呼ばれる大いなる脅威が人類を襲い、これに対抗するための結束と統一性が必要とされることとなる。コミュニケーション不能な機械集合知性体の侵攻艦隊を阻止するために、ホルベイン星系を中心とする統合宇宙機構を暫定的に発足させた。機構は各星系国の航宙艦隊を委ねられ、これを機構軍として戦線に投入。かくして、大団結した人類は、敵勢力を人類圏より退けることができたのだった。
 以後、加盟した各星系国家は航宙軍の指揮権を機構に移譲し、機構は軍として正式に宇宙艦隊を保持するようになる。

敵対勢力:

現在、銀河文明圏には機構の統治に抵抗する複数の軍事勢力があり、この勢力の鎮圧および周辺星域の平和維持が、統合宇宙機構軍の主な任務となっている。中でも、辺境のMC298星域に発し、瞬く間に広範囲な星域に勢力をはったリベラル軍と呼ばれる勢力は、機構軍の最優先制圧目標である。
リベラル軍は単一の思想・信条による抵抗勢力ではない。その実態は、主義主張の異なる各星域の不満分子を横断的にネットワークし、機構に対し団結して攻勢を仕掛けようとするものである。各星域のテロリストグループを官僚的組織にまとめあげ、潤沢な資金と大規模な軍事力を得ている。ただし、しょせんは寄せ集めの局地戦専門部隊なので、装備や戦術にまとまりはなく、機動力のみを拠り所にした一撃離脱式のテロ戦法に終始している。もっとも、それ故に、大規模な師団の運用を得意とする機構軍にしてみれば、非常に組し難い相手でもある。